「さらば!父ちゃん!」第731回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年12月07日(金)10:00

えー、
中谷の父ちゃんです。

死んだわけでも消息不明になったわけでもないのでご心配なく。

Photoshopで背景を変えてみた。
大した意味はない(笑)。

中谷の父ちゃんは今年の頭にウソのように唐突に結婚をして、奥さんが生活をする長野県長野市の信級(のぶしな)というところに嫁いでいくことになった。
いや、正確にはそーいう計画だった。

これ。
今年1月、大門商店街のあちこちの店舗で繰り広げられたサプライズパーティーの一コマ。
60名近いひとが、こっそりと各店舗(すみす、ランタン、まりりん、まるう)に集まってくれて、どっかーんと驚かしてやってくれた。

あれから11ヶ月。
中谷の父ちゃんは愛知県に家があったので、その売却と掃除のために拠点を愛知に移し、三重県津市美里の秘密基地にはときおり通うというスタンスになった。

が、
父ちゃんには美里にも家が・・・いや小屋があったのだ。

そう、サルシカの面々が、あふれる愛とテキトーな好奇心と、笑いのネタのために数日間かけてつくってくれた「中谷ハウス」が。

本当は信級にこの中谷ハウスを運び、そこで新婚生活をはじめる予定であった。
そのために土地を借りるか買うかということになっていたのだ。

しかし、
大事なことを後回しにするのが中谷の父ちゃんの悪いところ。
寒い間は雪があるから動けない、
春は遊びたい、
夏は暑いから動けない・・・などと言っている間に、時間はどんどん過ぎてしまった。

愛知県の家はようやく片付き、買い手もついた。
そして美里にある中谷ハウスの移動の段取りも着々と進み、サルシカとしての体制変更や引き継ぎもほぼ終わりつつあった。

が・・・・!!
信級で落ち着く場所が決まってなかったのだ。

ははははは。

いや、笑いごとではない。
行くところがないのに、現状の住まいを無くしてしまうのである。
つまり新婚早々にホームレスになっちゃうってことなのだ。

で、中谷の父ちゃんは考えた。

「家も売れたことだし、
そうだ!
キャンピングカーを買っちゃおう!
生活をする土地が見つかるまでキャンピングカーで生活すりゃあいいじゃないの!
そのままハネムーンにもいけちゃうし!!
おれって頭いい!!」

思いつきでの行動もここまでくると立派なのだ。
尊敬する。

まず最初の問題は、中谷ハウスであった。

たくさんの人の協力でつくってもらったハウスをぶっ壊して燃やすのはあまりに申し訳ない。
そう考えた父ちゃんは、貰い手をさがした。

したらば!
信級の青年が、ゲストハウスと使用したいのでいただきたい!
ということになった。

これは事前の移動準備の様子。
外せるものをすべて外して軽量化し、コロ代わりに足場パイプを突っ込んでいる。

そう、
中谷ハウスは中谷さんの家ではなくなるが、長野県の信級にいくことになった。
そこでゲストハウスとして第二の役割を追うことになったのだ。

こうして、中谷の父ちゃんは、愛知県の家も美里の家もきれいさっぱり断捨離することができた。
あとはキャンピングカーを買えば・・・と思っていたら大きな落とし穴が。
住所不定だと車は登録できないのだ。

慌てる父ちゃん。
呆れて笑うまわりの面々。

「どこが頭ええねん!!!」

もうやってることめちゃくちゃや(笑)。

父ちゃんは生活していく土地が見つかるまで、青年の家に住民票を置かせてもらうことになったらしい。
なんかキャンピングカーが購入できるようになったらしい。
人生綱渡り!
出たとこ勝負のギリギリ滑り込みセーフって感じやないかい!

さて。
話は中谷ハウス移動の日へと移る。

朝、起きると、秘密基地の駐車場に大きなトラックが停っていた。
中谷の父ちゃんと奥さんは昨夜遅く基地に到着したらしい。

このトラックに小屋を乗せて信級まで運ぶのだ。

あいにくの雨の中、今度は大きなクレーン車がやってくる。
近所のひとが「なんだなんだ」と家の外にまで出てきて様子をみていた。

このクレーン車で中やハウスを引っ張り上げ、トラックに積むのだ。
が、クレーン車と小屋の間には小川が流れており、かなりの距離がある。

アウトリガーを伸ばしても危ないんじゃないかと話を聞いた誰もが言っていた。

アウトリガーを伸ばした場所は、河原を数年前に埋めたところ。
決して固い地面ではない。
しかも雨。
重さに耐えられず、崩れる危険性も十分にあった。

移動がはじまった!!

妻M子、サルシカ副隊長のキヨちゃんと用務員前田さんがわざわざ駆けつけてきて見守る。
もちろん小屋が壊れて落ちるなんていう大トラブルを期待してのことである。

みんな動画を撮影している。
お笑いシーンをとってYouTubeにアップしてやろうと狙っているのだ(笑)。

ちなみに隊長のわたくしは、仕事のためこの瞬間に立ち合えなかった。
非常に残念であった。

が、みんなの期待に反して、小屋は無事にトラックの上に運ばれた。
うー残念!(笑)

トラックに無事にON!!

絶対に大丈夫だ、といっていた父ちゃんだが、内心はヒヤヒヤだったらしい。
小屋が空中に浮かんでいる間は言葉も発しなかったらしい(笑)。

無事にONして旧に饒舌になる。

「いやー、最初から大丈夫だっていってたじゃん、ちゃんと計算してあったんだから、もう本当に〜」

いや、父ちゃんの計算ほど当てにならないものはない。
だってホームレスになるんだよ、これから。

こうして、中谷ハウスは美里から信級に運ばれていった。
これまで小屋があったところになにもないと不思議な感じだ。

いろんな人から、
「父ちゃんがいなくなると寂しくなるね」
とか。
「いないとサルシカもいろいろ大変だね」
とよく言われる。

でも正直なところ、そうでもない。
だってねぇ。
いいおっさんが毎日のように顔を合わせてるってのも気持ち悪いし、ちょっとおかしいでしょ。

別に縁を切るわけじゃないので、遊ぶときとか飲むときとか、何かの催しのときには顔を合わせるわけで、それで十分。
友だちならそれが普通っしょ(笑)。

あとサルシカの仕事は、いろんな人があっという間に引き継いでくれて、特に大きな問題はない。
特に父ちゃんの代わりに基地周辺の補修や草刈りをトイレの前田さん改め用務員の前田さんがばっちりやってくれているのでとても助かっている。

上の写真。
よく親子や兄弟に間違えられた頃(笑)。

あと、
実は、中谷の父ちゃんが美里で暮らすようになったときに話していたのだ。

お互い生活がどう変わるかわからない。
お互いに変わる時は遠慮なくいこう、それが当たり前だから、みたいな話である。

まあ父ちゃんの今後の住まいがどうなるかはそれなりに心配であるが、あとは大丈夫なのでご心配なく。

中谷ハウスは無事に信級のあるところに鎮座し、次の役割に向けて動き出しているようだ。
わたしは、父ちゃんの愛猫ハルさんのおしっこ臭と、父ちゃんのしつこい加齢臭が心配である。

空気の入れ換え、ファブリーズをぜひやっていただきたい(笑)。

父ちゃん、清美ちゃん、
お幸せに。

餅つきもあるし、1月は牡蠣パーティもやらねばなるまい。
あとはキャンプ場で会おう!
アディオス!